ギャラリー

京都大学美術学部卒業展 (3/18-3/24)

京都大学美術学部卒業展 (3/18-3/24)

[期間] 2024年3月18日(月)~3月24日(日)
[時間] 11:00~20:00 (初日は16:00から、最終日は17:00まで)
[場所] kara-Sギャラリー (入場無料)
※こちらの展示は終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


もうこれで出展のチャンスは無い。制作の本義は無い!それを私は最も嘆いていたんだ。そこでだ、俺は4年待ったんだよ。俺は4年待ったんだ、制作意欲が沸き上がる日を。京大生にとって、制作の本義とは何だ!制作の本義とは、表現によって示すこと。表現によって示すとは何だ!表現によって示すとは、自分は何者かであると信じることだ!お前ら聞けぇ、聞け!静かにせい!静聴せい!話を聞け!己の中に一握でも表現の息吹は居ないのか。一筋も居ないんだな!それでも京大生か!それでも京大生か!よし、これで俺の才能に対する夢は無くなったんだ。

”今の時代、多様性だからね” ”このご時世、みんなちがって、みんないいだからね”
ご時世とか言うな!!地に足つけて、ものを考えた試しのない証左ではないか。”ずれた”奴も認めよう、そんなもののどこが他者尊重だ!なにが多様性の時代だ!畢竟、”ずれた”他者には無害で従順で、かつクリーンで分かりやすく、正常者を益する”良さ”を要求するのがお決まりのオチである。自分らには何も課さないくせにだ。京大はその点、居心地が良かった。”普通”という軸が軽薄で、全ての構成員が同じ質量をもっていた。これこそ他者尊重共同体のあるべき姿であると、生活しながらに感じとった。しかし、油断してはならない。我々は常に、己の愚者たるを自覚せねばならない。無知の脅威は毎時眈眈と我々を陥れようと狙っている。無知は傲慢を生み、やがて憎悪と排除を手助けする。正義感が、本来最も向けられるべき相手を虐げる。それも「それらしさ」をもって
である!自意識に溺れ、気持ちのいいファスト言説に恍惚する連中は、京大生にも教員にも山ほどいる。最も抗うべき論者が、最も醜悪な差別者になるのを、この4年だけでも何度も見た。誰もが容易に陥る果てである。知で現前世界を治めるとき、われわれはその覚悟をもって現実と対峙しなければならない。ところで、外の世界は正直怖い。しかしこのユートピアももはや卒園しなければならない。そんな我々の最後の足掻きである。


京大の美術部。いつから存在するのかは不明だが、相当の歴史がある模様。週に2回集まって制作活動をしている。どの作品においても、人に鑑賞してもらおうという制作態度が全く感じられないことで有名。部員数は30 名前後。幽霊部員多数。ちなみに3回生の11 月で部卒業なので、ここに京大美術部の作品はない。

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