kara-Sラボ第3期チームサミット活動報告「Welcome Clock」
kara-Sラボ活動とは
半年に一度、京都精華大学のデジタルコンテンツ制作に興味のある学生が研究生として集まり、
Flashを始めとした様々な技術を使用した作品制作を行っています。
kara-Sラボ第3期は2011年10月より開講。
ラボ生の活動の様子をご覧になりたい方はこちら
kara-Sラボ第3期では「お店で役立つデジタルコンテンツ」というテーマのもと、3チームに分かれ、
kara-SのSHOPスペースで実際に設置することを目標に企画・制作を行ってきました。
その中でもチームサミットは、kara-SのSHOPが入っているビルの共用部には時計が設置されておらず、
お店の中に入らないと時刻がわからないという事もあり、新しい待ち合わせ場所になるような、
たくさんの人に見てもらえる楽しい時計を目指し、「Welcome Clock」というインスタレーションを
日々制作してきました。
2012年5月2日〜14日まで期間、実際に店舗に設置させていただいた事もあり、
改善点や沢山のアイディアを見いだせたので、今後もより良い方向へブラッシュアップさせていきます。
開発にはAdobe Flash ActionScript3.0とPapervision3D を使用しています。
朝日新聞にて「Welcome Clock」についての記事が掲載されました。
http://www.kara-s.jp/news/20120510_asahi_welcomecloc.html
-インスタレーション内容-
<普段は時計として機能>
SHOPの中からプロジェクタで床にデジタル時計を投影します。
kara-SのSHOPが入っているビルの中には、時計が設置されておらず、
お店の中に入らないと時刻がわかりませんでしたが、SHOPの出入り口に時計を投影する事により、
入店しなくても時刻の確認ができます。
<人に反応して時計からkara-Sのロゴへ>
SHOPの出入り口を人が通過すると、カメラが反応し、PCを通じてプロジェクタへと信号を送ります。
すると可愛い音と共に、投影していた時計がkara-Sのロゴへ変化します。
数秒ロゴで停止した後、再び時計の表示に戻り、時計としての機能を果たします。
<時計からロゴへの変化の動き>
数字もロゴも、全ての文字は多数の円錐が集まって生成されています。
常に映像に映し出されている円錐の数は、ロゴを生成するのに必要な数、34個です。
普段の時計を表示させている場合は、その時刻を表す数字に必要でない円錐は周りに散らばり、
1秒ごとに規則正しい角度で回転し、秒針の役目を果たしています。
人が通り、カメラが反応した場合、全ての円錐がバラバラに散り、
一斉に回転しながら個々の円錐が、ロゴの形になる様に指定の位置へと移動します。
ロゴの状態で5秒間停止し、また全ての円錐がバラバラに散り、普段通りの時計になるよう、
円錐が移動します。
-技術紹介-
PCから正確な時刻を読み取る事によって、
随時更新しています。
カメラが読み取って来ている画像が
変化(反応)すると、PCへ信号が送られます。
今回のインスタレーションでは、
人が通ると反応し、
投影されている映像がロゴへと変化します。
Papervision3Dを使用し、
kara-Sのロゴを生成するのに必要な数だけ
円錐を作成します。
視点を変える事によって
様々な形に見えるという特徴が、
SHOPの雰囲気と似ていることから
円錐となりました。
1つ1つの円錐が集まり、
組み合わさって1つの文字となります。
0〜9までの全ての数字と、kara-Sのロゴを
円錐のみで生成し、あらかじめ登録しておきます。
そして、随時その時刻に必要な数字を呼んできて、
表示させます。
-メンバー紹介-
亀井彩代
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科
デジタルクリエイションコース3年生(現4回生)
植田智之
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科
デジタルクリエイションコース3年生(現4回生)
高阪沙織
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科
デジタルクリエイションコース2年生(現3回生)
織地咲佳
京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科
デジタルクリエイションコース4年生(現OG生)
尾崎俊介
株式会社クスール
クリエイティブディレクター兼教頭
テクニカルサポート
-お問い合わせ-
ラボ活動に参加したい「学生」の方、ラボと共同プロジェクトを行いたい「企業」の方は下記までご連絡ください。
info@kara-s.jp
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